昨日、めでたく開業を迎えた麻布台ヒルズ。
私が感じたのは、六本木ヒルズにも虎ノ門ヒルズにもない街感。開業というより、もはや”まちびらき”のスケール感だなぁと。
そして、「街全体がミュージアム」というコンセプトを如実に体現してると感じた次第です。(いつも通り目線は偏ってます)
2時間くらい歩いただけでまだ全然咀嚼できてないんですけど、体感してわかったことはもうなんか、、とにかくすごいってこと。笑
コンセプトやデザイン性、スケール感とか色々あるんですけど、なんと言っても森ビルの磁力の強さ、これに尽きるかと。
こんなに魅力あるものをどれだけ集めるの?ってくらいにもう圧倒的…
2時間しか滞在してないんですけど、1日滞在できるくらいに見どころありすぎました。
麻布台ヒルズの概要はこちらから。
麻布台ヒルズの竣工までの記録はこちらから。
というわけで、開業初夜の麻布台ヒルズの様子です。
・まずは中央広場で感じるワクワク感
麻布台ヒルズのシンボル「中央広場」。
昼間はヘブンアーティストの方々が至るところでパフォーマンスを披露していたそう。
ピアノの音色なんかも聞こえてきて、どこかで何かやってる雰囲気がちょっと心が躍ります。
見ていて飽きない緻密に計算されたランドスケープやパブリックアートも。
決して騒がしくはなく、ちょうどいい感じのガヤガヤ感。
夜は広場に向かって上からも照明が当てられてました。
土地に高低差があるから場所ごとに視線が変わるのも面白い。
地形を活かして階段状にくつろげるスペースも。
ちなみに24日放送の「ガイアの夜明け」で知りましたけど、中央広場にある果樹園の果物は誰でも獲っていいそうです笑
散歩好きな人は、広場を散策するだけでも絶対楽しいと思う。
風のない夜は水盤に反射する光がきれい。
広場には軽食を販売するワゴンもあります。
・メインタワーの足元に広がるタワープラザ
麻布台ヒルズの商業エリアは、「ガーデンプラザ」と「タワープラザ」に分かれており、タワープラザはメインタワーの低層階に入っています。
目に飛び込んでくるのは、何層もある折り上げ天井と上品な間接照明。
やさしい配色によって非常に落ち着いたやわらかい印象の空間。
日比谷のミッドタウンも上品な空間なんですけど、ちょっとだけ品格を前に出してる感。
対して、こちらはどなたでも入りやすいのではないかと。
吹き抜けもいい感じ。ここも波打ってるのが面白い。
ただ、フロアを歩いて感じたのは、割と小じんまりした印象。
天井高も影響してるのかも?
エレベーターホールの仕上がりもいちいちカッコいいんですよ。
あらゆる箇所に曲線が使われてます。
60店舗が入るタワープラザ。
休日はしばらく混みそうですね。
・メインタワーの展望スペースからは東京タワー
メインタワーの33階には無料の展望スペースが設けられています。
ただ、見える方角は決まっているのでご留意を。
それでも無料なんで行く価値はあると思います。
みんな大好き東京タワー。
33階へ行くにはB1階まで降りてロビーを通る必要があり、そこからエレベーターに乗ります。
ロビーの開放感には思わず立ち止まってしまう。
ガラス越しに見えるのは中央広場。
ここもちゃんと波打ってる。好きだなー。
それにしてもこんなに曲線を多用できることが、色んな意味ですごい。
こちらは執務エリアへの入り口。ここも間接照明が素敵。
そんなこんなで見てきましたが、、
・やはりなんと言ってもトーマス・ヘザウィック
個人的に麻布台ヒルズの見どころの半分はヘザウィック・スタジオがデザインした建造物だといっても過言ではないと思ってます。笑
麻布台ヒルズを語る上では欠かせないでしょう。
そもそも私が氏を知ったのは、ニューヨークでのこと。
日本から三井不動産も参画したハドソンヤード再開発の敷地の一角に新しいスポットができたという噂を聞いて行ってみたら、それはそれはもうひと目惚れでした…。
その名も「Vessel」。
まず、このスケールで四角くないし、色んな意味でこんなん作れるのん…?っていう衝撃。
実際に入場すると、まぁユニークで同じ視線はひとつしかなくて、それがめちゃくちゃ楽しくて。
この日の最高気温が1℃でずっと耳が痛かったんですけど、寒さを忘れるくらい楽しくて。
何よりめちゃくちゃ鉄分補えるっていう。
こんなん誰が考えたん?ってなったわけです。
そこから様々なプロジェクトを知り、次第に惹かれていきました。
だから、この麻布台ヒルズでヘザウィック氏が起用されることを知った時は狂熱でしたね…
その時点でもう間違いないと。
で、初めて実物を見たわけですけど、、
うおおおカッコいいぃぃぃ。。。
麻布台ヒルズ アリーナの大屋根「The Cloud」。
なんかもう感性が刺激されますよね…気のせいか想像力も創造力も養える気がしてきて。
もしかしたら、ヘザウィックのデザインでなかったら自分はこれほどまでに麻布台ヒルズに注目していなかったと思う。
ガーデンプラザの建物を見ても街には曲線も必要って思いますね。
四角ばかりじゃ面白くない。非効率なことをわかった上でも。
ここを訪れて氏のファンになってくれる人がいると嬉しいんですけどね笑
網っぽいのは、恐らくクリスマスマーケット用のイルミネーションかと思われます。
そして、個人的にいちばん楽しみにしていた麻布台ヒルズマーケット(の内装)は、開業する来年まで見れないと思っていたら見れました泣
こちらもヘザウィック氏によるデザイン。
ガーデンプラザCの地下はめちゃくちゃアートな空間になってます。
歩いてるだけで創造力が掻き立てられる。
どうなのよ、これ…
すごくないですか、この空間。。
非日常感ありすぎて、めっちゃ興奮したんですけど。。
美しい…刺さりすぎる。。
よーく見ると、さりげなくスピーカーが埋め込まれてます。
ずっと見ていられる造形。
ヘザウィック氏を起用した森ビルもすごいんですけど、それ以上にCADで図面に起こした人や現場で施工した職人さんですよね…賜物だなぁと。
ただただ脱帽。
これができるのは森ビルだけだなぁと。
非上場だからなのか、森ビルだから実現できたんだろうなぁと思ってしまうわけで。
ちょっとショックだったのは、多くの人が天井を見ずにスルーしていく様。笑
角が丸いエレベーターも世界観。
そして、この扉。
右側の段々の部分なに…??
そんな ヘザウィック氏の魅力が凝縮された麻布台ヒルズ マーケットは来年1月開業です。
楽しみだー!
・建築やデザインが好きな人はぜひ!
というわけで、店舗とかほとんど見れてないんですけど、新しい”街”だけにちょっと冒険心を掻き立てられるのと、行く度にまた新しい発見がありそうなんですよね。
街全体を通して目に映るものすべてがクリエイティブで何度も回遊したくなる空間ですし。
建築やデザインが好きな方は一度見ておいて損はないと思います。
絶対に面白いと断言します。笑
自分は好きは空間にいるだけでめちゃくちゃ幸福度が上がるタイプの人間なので、今回こんなにワクワクする空間にしてくれたヘザウィック氏に猛烈にお礼を言いたくなりました。
さらに施工の様子をずっと見てきたので、現場の多くの職人さんにも。
兎にも角にもすごいぞ、麻布台ヒルズ。
そして、改めて帰りの電車で思いましたね。
森ビル、すげぇ…と。