それは寝耳に水でした。
突然、迎賓館の館長によるXに試験的に羽衣の間での撮影を許可する旨のポストが…!
期間は1/6〜16までの期間限定。
これは迎賓館ファンとしては行かないわけにはいかないと…
迎賓館の概要はこちらから。
というわけで、初日に撮影した「羽衣の間」の様子です。
迎賓館を見学するとわかるのですが、その豪華さはまさに国の威信をかけたような空間になっていることが見てとれます。
あまりの豪華さに大正天皇はここを使うことはほとんどなかったとか…。
この「羽衣の間」にたどり着く前に腰を抜かしてしまうような絢爛な空間が見られるのですが、撮影は一切不可。
見学コースの一番最後に見られる羽衣の間が、今回撮影可能となっています。
もうね…語彙を失う空間なんです…
フランス18世紀末様式にあしらわれた巨大な空間はかつて舞踏室でした。
絵に描いたような中世ヨーロッパ…
迎賓館(赤坂離宮)といえば片山東熊の代表作。
それをまさか自分のカメラに収められる日が来るとは、、恐悦至極。。
この空間で一際目を引くフランス製の巨大なシャンデリア。
迎賓館の中で最も大きく、最も豪華なものだそう。
高さ3m、重さ800kg…クリスタルガラスを主体に約7,000個ものパーツを組み合わせたもので使われている電球は84個とのこと。
800kgが3基吊り下がる空間。。
写真ではわかりにくいんですけど、よーく見ると楽器や鈴など舞踏室らしいモチーフが散りばめられてます。
壁の方に目を向けると巨大な大鏡(縦3.4m×横2m)と黄金に輝くレリーフが…
“鏡”という概念を超越したフランス製の大鏡。
光が差し込む窓際の壁はこんな装いに。
石膏でできたレリーフもよく見ると、あらゆる楽器なんかが散りばめられてます。
すごく良い意味で呆れてしまうと言いますか…笑
細かすぎて言葉が出てこない…。
金色と赤の相性は抜群。
そして、天井に目を向けると1枚のキャンバスに描かれた絵が。
これは騙し絵の技法を駆使して、見る場所によっては立体的に見えるように描かれているそうです。
当時の粋と技術を結集して作られた空間…
創建時にフランスの室内装飾会社から輸入したという約290㎡の大天井画のキャンバス。
国内どこを探してもここだけでしょう…
当たり前といえば当たり前なんですけど、日常的な要素が1mmもない。
最後にエラール社(フランス)のグランドピアノ。
明治39年(1906)に、この羽衣の間に置くために購入されたそうです…
“神々しい”とはこういうこと…
ピアノの背面にはかつて一度も使われたことがない、というオーケストラボックスが。
去年、テレビの迎賓館特集で3人くらいの芸能人が特別にオーケストラボックスに立っている様子を指をくわえて見てました。笑
というわけで、迎賓館の羽衣の間の様子でした。
このお部屋以外にも度肝を抜かれるような数々の空間があるので、ぜひ東京観光の際に訪れてみてはいかがでしょうか。
大人は入場料1,500円、後悔はさせません。